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万葉のふるさと、稲美町
和歌にも詠まれる稲美町の魅力とは?
稲美町商工会ならびに会員事業所が在るわが町「稲美町」を紹介します。

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稲美町の紹介

稲美町兵庫県位置地図  稲美町は、兵庫県瀬戸内の播磨平野東部に位置し、東に神戸市、南に明石市、西に加古川市、北に三木市に接しています。
 現在、町の面積が34.92平方キロメートル、人口が30,717人、事業所数が1,057社で、毎年順調に増加をし発展を続けています(令和4年4月1日現在)。
 その昔、稲美町付近では、印南野、稲日野、稲見と呼ばれ、風光明媚な瀬戸内とあわせ、数多く和歌にも詠まれています。歴史の息づく伝統ある町でもあります。下記にて、いくつか紹介いたしましょう。

「万葉集」での代表作

稲日野も 行き過ぎかてに思へれば 心恋しき加古の島見ゆ
名ぐはしき 稲見の海の沖つ浪 千重に隠りぬ大和島根は

柿本人麻呂

印南野の浅茅押し靡べさ寝る夜の け長くしあれば家し偲ぶはゆ

山部赤人

後れゐて 吾はや恋ひむ稲見野の 朝萩見つつ去なむ 子故に

阿倍大夫

印南野は 行き過ぎぬらし天伝ふ 日笠の浦に 浪立てり見ゆ
家にいて吾は恋ひむな印南野の浅茅が上に照りし月夜を

作者不詳

 当時、印南野は、大和朝廷と九州を管轄していた太宰府との交通の要路でもあり、官人たちの往来が盛んであった。
 春夏期の緑。秋冬期の紅葉や落葉の風情。加えて白帆の行き交う瀬戸内の青い海。
これら水陸の調和した風景が、ついつい足を留めさせ、筆を走らせたとも思われる。
 また、聖武天皇もこれらの風景の美を賞することが目的で、印南野行幸をされたとも伝えられている。
 ここ稲美町は、1,300年も前から津々浦々に知れ渡った有名な土地であります。